コンフォートホテル呉

呉の秋祭りには欠かせない神様の遣い【やぶ】

やぶ

呉の秋祭りに必ず登場するのが【やぶ】。これは呉特有の呼称で、一般的な言い方をすると鬼のことです。なぜ、このような呼び方になったのか、いつから登場したのか、その起源については、資料が残っておらず現在でも明らかになっていません。

まず【やぶ】の見た目ですが、亀甲柄等の着物を着ており、背中には大きな注連縄、手には長い竹棒を携えています。
地域によって着物の柄や注連縄の太さが違い、お面の形も地域差、個体差があり丸形や面長、口を開けた阿型、口を閉じた吽型等様々です。面の色も赤系が多いですが、緑面、黄面をつけたものもいます。

【やぶ】の役目は、神様の警護役と神社に奉納されるお米のチェックです。奉納されるお米(俵)を竹棒で突っついて、粗悪なお米や変な物が奉納されないか確認をするわけです。また籾柄が取れてお米がより美味しくなるとも言われています。


 

やぶ
今回の記事を書くにあたり、街かど市民ギャラリー90で開催されておりました「昭和のやぶ展」にてやぶ面の写真を撮影、掲載の許可を頂きました。

一般的な鬼=悪いイメージですが、呉のやぶは神様の遣いです。

お祭りでは、俵神輿(通称:とんぼ)を担いだ氏子が社殿への奉納を試み、竹棒を構えたやぶ達がそれを全力で阻止する「俵もみ」が見どころです。体格が良く気性の荒いやぶが多いので、なかなか一筋縄でいきません。長いときには激しい攻防が1時間位繰り返され、お祭りは最大の熱気に包まれます。
今年のお祭りは終了してしまったのですが、例年10月上旬に亀山神社、11月3日には呉市内各地の神社でその光景をお目にかかる事ができます。

余談ですが、神の遣いである【やぶ】に抱っこされた子どもはとっても元気に育つといわれています。
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